「ううん、まだ決まってない」 「俺も……まだ何も」 智菜はふーんと言いながらうなだれた。 「あたしん家なんか既に決まってるよ……家族で旅行だって」 「家族旅行いいじゃん!あたしも行きたいなぁ」 お母さんたち結構忙しいから行く機会なんてないし……。 「あーあ、沙綾と遊びたかったのになぁ……旅行終わった後も挨拶回りで時間ないし」 「忙しそうだね、智菜。あたしは年末年始以外ならいつでも空いてるからもし暇ができたら連絡してよ」 遊びに行くし、と言うと智菜はあたしの手を握った。