「うん、タイプの子……かな」 そう言って封筒に写真を入れると、あたしを見る。 「名前は?」 「えっと、木南那智(きなみなち)です」 木南那智。 それが相手の名前だ。 「木南那智、さん」 あたしが言った名前を確認するように繰り返す。 ……その時の顔を、あたしは忘れない。 とても優しそうな、それでいて……とても嬉しそうな、その表情を。 そんな顔しないで。 ……泣きたくなってしまう。 胸がズキンと痛んだ。