「ちょっとトリップしちゃってた」
「まもなく、〇〇駅、〇〇駅です」
あたしたちは、そこで降りてようやく解放感を得た。
「結構ヤバかったな」
「ホントだね、それにすごく解放された感じする」
それからあたしたちは、他愛のない会話をして、歩く。
そして、少し歩くと、目の前にあたしの家が見えた。
「あたしの家ここだよ」
自分の家を指差す。
「蛯原くん、家ここから近い?」
「まぁ……そうだな」
「ならよかった……今日は運ぶの手伝ってくれてありがとう!また明日ね」
あたしは蛯原くんに笑顔を向ける。
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