「こちらこそ、好きでいてくれて……ありがとう」




あたしのせいでたくさん遠回りしちゃったけど。





最後には繋がることが出来た……あたしたちの想い。





いろんな勘違いや、すれ違いがあったからこそ気づけた、諦めることのできないあなたへの想い。





道路の隅っこに移動したあたしたち。





「なぁ……もう一回、キスしてもいい?」





唇をなぞられながら、そんなことを言われる。





「っ!きっ、聞かないで、ください」





カァァっと、赤く染まるあたしの頬。




それを見て笑った遥くんと、また重なる唇。





今度はちゃんと隠してから。