「貸して。付けてあげる」





遥くんの言葉に、あたしは頷いて手渡した。




「はい、ついたよ」





「ありがとうっ!」





首元にあるそれに優しく触れる。





「絶対あたしも遥くんにプレゼント渡すから、待っててね!」





あたしだけもらうなんて、嫌だから。




素敵なプレゼントを、遥くんにも絶対渡す。





「……ありがとな」





「え?」




不意に言われた感謝の言葉に、疑問に思ったあたしは聞き返す。






「俺のこと、好きでいてくれて」




何それ。





……ああもう、幸せだなぁ。