「間に合った、6時からのライトアップ」




6時からのライトアップ……?





「今日ここであるから、どうしても見せたくて」





そう言う遥くんは、寒さのせいか、照れてるせいなのか。





ほんのりと顔が赤くて。




「では!ライトアップまで10秒前!」





見惚れていると、そんなカウントダウンが聞こえて引き戻される。





ワクワクとした気持ちでツリーを見上げると、不意に後ろから手を引かれた。







「わっ、遥くん?」




後ろからギュッと強く、でも優しく抱きしめられた。