「マジで忘れてたんだ。沙綾らしくないな」




イベントとか好きそうなのに、なんて付け加えられる。





そりゃ、イベントは好きだけど……昨日の出来事が衝撃的すぎて忘れてたよ。





っていうか!





「待って!プレゼント用意してない!」




こうなるとは思ってなかったから、何も用意してなかった。





「大丈夫だよ。とりあえず、さっさと行くぞ」




あぁっ、プレゼント……。





遥くんに買いたかったのに。





そう思いながらもついて行くと、とある場所で立ち止まった。





大きなツリーの目の前だ。