「ていうか俺は、ごめんって言われるより……」




そう言いかけた遥くんに、あたしはあっ!となる。




「ありがとう、だよね!だから……ありがとう、遥くん」





あたしがそう言うと、軽く頭を撫でられた。




「今日は、このままどっか遊びに行く?」





「え、いいの?あたしは大歓迎ですっ」





遥くんと遊べるなんて!




「じゃ、荷物準備して来いよ。準備できたら迎えに行くから」




“迎えに行くから”。




その言葉にキュンとする。





「分かった!急いで準備するね」





あたしはそう言って自分の部屋に戻ったのだった。