♪〜♪〜♪〜
「電話?」
あたしの着信音じゃないし……。
「俺のだ。あ、沙綾のお母さんから」
え、あたしのお母さんが遥くんに?
「ちょっと出てくる」
「うん」
少し離れてから電話に出る遥くん。
遥くんも、あたしのこと、好きでいてくれたんだよね。
改めてそう考えてみる。
なんか、もう、幸せすぎて頬が緩む。
「本当に、大好きだ……」
そんなことをつぶやく。
大声は恥ずかしいから小声で。
安心してくると、なんだろう……眠くなってきた。
どんどん瞼が閉じてくる。
「え、も……ですか?」
遥くんの声がどんどん遠のいていく。
あたしはそのまま眠ってしまった。

