「あんなキツイ口調で言って、泣かせて……ごめんな?」
そのまま、髪の毛をいじるように指にクルクルと一房巻く。
ああもう、我慢したって溢れる。
「まだ、聞きたいこと、あるの……」
「ん……何?」
どうしてあなたは本当に。
「どうして、遥くんはそんなに……優しいの」
あなたは、優しすぎるよ。
意地悪を言うようで、心の中では相手の気持ちを考えてる。
「……沙綾」
「もう、大好きだよ……」
まだ聞きたいことあるのに、遥くんの優しさに包まれて、もういいやって思っちゃう。
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