「は、恥ずかしすぎる……」 あたしは顔を真っ赤にしてうつむく。 あんな浮かれてたところから見られてた……! 「楠木?何でうつむくんだよ?」 そりゃ、恥ずかしいからですよ。 手に持っていた枕を自分の顔のところまで持っていく。 そして、顔を見られないよう枕に押し付けた。 どうしてあそこから……嘘つかれてた方が照れずに済んだのに。 トントン、と肩を軽く叩かれる。 「……どうした?」 どうした?なんて言ってるけど、本当は笑ってるでしょ! なんか堪えきれなさそうな感じの笑い声が聞こえるし。