封を開けてあたしの変装した写真を見た蛯原くんは、少しだけ……嬉しそうな顔をしたよね。
「あの時はあんな顔見て、少しへこんじゃったなぁ……」
あぁ、やっぱり……あたしに魅力はないんだなぁ、なんて……思っちゃって。
そして名前を伝えると、あの時蛯原くんは確認するように名前をつぶやいて。
優しそうに笑ったその顔に、泣きたくなってしまったのを思い出した。
「もう、あの時は知ってたんだよね」
あたしはそれを知らずに、ただ呑気にデートプランを考えてた。
今考えると、すごく馬鹿らしい。
なんであんなことしちゃったんだろ。

