「ご、ごめんなさい、寝顔が可愛くてつい……」 蛯原くんに嘘ついたってバレちゃうし。 正直に話そう。 「ふーん」 意味ありげな返事に、あたしは少し身構える。 とその時。 「ひゃっ……」 いきなり首をツーっとなぞられた。 な、何!? 蛯原くんの方をバッと見る。 そこにはいたずらっ子のように笑う蛯原くん。 「見てた仕返しだよ」 「もう……」 ドキドキしすぎて心臓止まりそうだよ……。