あたしが先に入っちゃっていいのかな?
まぁ、こういうので譲り合っても余計疲れちゃうよね。
「じゃ、じゃあ……お先に、失礼します?」
「ん、ゆっくり入って疲れ取ってこいよ」
ぽん、と頭を軽く撫でられ、嬉しくなる。
もう、蛯原くんの一つ一つの言動で気持ちが満たされてしまう。
そんな気持ちを顔に出さないように、あたしはお母さんに持たされた着替えを持って、浴室へと向かったのだった。
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