あたしの持つ写真を見て、お母さんも訝しげに首をかしげる。
「なんだ?写真が……入れ替わってるじゃないか!」
なんで?
「お父さんはこの写真を入れた覚えはないぞ?」
「もしかしたら……颯かしら?」
お、お兄ちゃんが!?
「確か、昨日の夜に明日お父さんの着る服はどれって聞いて来たから……」
いや、完璧にそれでしょ。
「あの……楠木さん?」
「はっ……申し訳ありません。何でもございませんわ」
何でもないって感じではないよね。
「こちらの手違いで間違った写真を入れてしまって……お相手の方は蛯原さんで間違い無いのですが……」

