とうとう、お見合いの日がやってきた。
それと同時に、今日から冬休みだ。
「沙綾、どうしたの?うつむいて」
「……ううん、なんでもない」
決意は固めたけど、やっぱりまだ気持ちが残っちゃってる……。
そんなすぐには消えてくれないかぁ。
もう、未練がましいな、あたし。
「さ、ここの部屋よ。しっかりご挨拶してね」
お母さんはそう言うと、ピタリと止まった。
「そうだった。沙綾に相手の方の写真見せてなかったわ。お父さん、持ってる?」
「写真?あぁ、ここにあるよ」
お父さんがあたしに写真を手渡す。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…