え? 「おにー、ちゃん」 「沙綾!」 あたしを見つけると、すぐに駆け寄ってくるお兄ちゃん。 「沙綾、ここにいたのか」 「ごめんなさい、お兄ちゃん」 あたしはお兄ちゃんに謝った。 お兄ちゃんは、あたしのために色々としてくれた。 なのに、それを無駄にしちゃった。 「俺のことは気にすんな。それより……いいのか?」 その言葉に、あたしは小さく頷いた。 「いいの、もう。蛯原くんには嫌われちゃったけど……満足だよ」 「じゃあ、もう、悔いはないんだな?」 「……ないよ、大丈夫」