今まで通りの毎日を進んで、知らない人とお見合いをして。
蛯原くんと恋人同士になれなくても、仲の良い友達とかになれて。
笑って過ごせば……よかったかな?
けどそんなの、幸せって言える?
でも、あたしと付き合ったら、今度は蛯原くんが幸せになれないし。
どっちに転んだって、片方は幸せになれなかったんだ。
今更気づいた……バカだなぁ。
角を曲がり、あたしは力が抜けたように壁に手をつく。
「っ……く、」
自分の居場所が誰にも知られてしまわないように、頑張って嗚咽をこらえた。
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