蛯原くんの顔は、驚きで満ちていた。 そんな蛯原くんを見て、あたしは、ハッと我に返った。 言ってしまった。 「ごっ、ごめんなさい!」 その言葉と同時に、あたしは広い部屋を飛び出した。 なんで言っちゃったんだろう。 あんなこと言ったら、嫌いって言ったのが意味なくなってしまう。 出て行く時、何も声は聞こえなかった。 飽きられちゃったかな? 矛盾してる、って。 ふざけるな、って……。 も、いいや……。 どうせもう、何を言ったって更にこじらせるだけ。 今の時点でここまでこじらせてるのに。