「そうですね。あの、今日はどうしましたか?」 なんにも聞いてないあたしは、当然頭の中はハテナマーク。 蛯原くんはあたしの方を向いた。 「今度、2回目の会食があること聞いてる?」 そりゃ、本人ですから。 全て知ってるよ。 「はい、知ってますよ」 ニコリと微笑んだ。 「その会食の前に……話したいことがあって」 話したいこと? 那智に? ま、まさかお見合いダメになったとか!? いや、ここまで来てそれは無いよね。 もう……昨日先に聞いておけば良かった。