あたしと恋、しませんか?






柔らかい表情をした蛯原くん。







あたしはもうすぐ、こんな風に楽しいことができなくなってしまう寂しさを抱えながら、駅で蛯原くんと別れたのだった。









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2日後、蛯原くんと会う約束をしていたあたしは那智に変装して待ち合わせ場所の公園に行った。





蛯原くんはもう来ていて、ベンチに座っていた。





あぁ、今日は蛯原くんに先越されちゃった。





「遥くん、お待たせしました」





「久しぶり……だな」





そういえば、結構会ってなかったよね。





素のあたしばっかりで。