「俺は別に大丈夫だよ、そんじゃ行くか」 蛯原くんの優しい声に、あたしは大きく頷いた。 ───────────────────────────────────…… 「時間的にあと1つくらい乗れるけど、何がいい?」 たくさんの乗り物に乗ったあたしたちは、園内をゆっくりと歩いていた。 もう少しで閉園時間になってしまうらしい。 「えっと、じゃあ……観覧車に乗りたいなぁ、なんて」 ダメかな……? 「観覧車?いいけど高いの大丈夫か?」 「うん、蛯原くんは高いの大丈夫?」 蛯原くんは軽く頷いた。