「味はお母さんが味見して大丈夫って言ってくれたから……保証するよ!」
そう言って蛯原くんに箸を渡す。
「ありがとう、なんか悪いな……こんな風にしてもらって」
「いえいえ、たくさん食べてね!」
それからあたしと蛯原くんはお弁当を食べて、今度は少し軽めの乗り物に乗ることにした。
「何乗る?」
「うーん、あ、あれは?コーヒーカップ!」
あたしが指差したのはクルクルと回るコーヒーカップ。
「今さっき食べたばっかなのに大丈夫かよ」
「大丈夫!でも、蛯原くんが無理じゃなければ……だけど」
蛯原くんが楽しくなかったら嫌だもん。

