「楠木が謝ることないよ。俺がムカついただけ」
何でもなさそうに買ってきてくれたお茶を差し出してくれる。
「それより、体調はどう?少しは良くなった?」
あたしは蛯原くんの顔を見つめた。
あ、優しい顔だ……。
あたしにもそんな顔を見せてくれるなんて、嬉しいな。
「うん、もう、結構だいじょ……っ」
安心させるために大丈夫だと伝えようとした時、頭がズキズキと痛み出した。
さっきの人たちのせいで、ぶり返してしまったのかもしれない……。
「楠木?どっか痛い?」
あたしはフルフルと首を振る。
ここで心配させてしまったら帰ることになるかもしれない。

