夜、みのると仁はまだみのるの部屋にいた。昼食後、話は更に盛り上がりお互いのことをよく知るキッカケとなった。
「みのるのハンバーグすごい美味かった!」
泡の付いた顔を、ニカッと光らせる仁に、みのるの頬も緩んでしまう。今は、夕食の片付けをしている最中だ。
(同い年とは思えないくらい幼く見える……。)
みのるは、少々子供っぽい仁の顔を見ながらうーん、と唸る。けど、その顔は見れば見るほど男の子で、今男の子と二人なんだ。なんて考えてしまう。そんなみのるをよそに、仁は鼻歌を歌いながらお皿を綺麗に洗っていく。その手際の良さは、主婦と言ってもいいくらいだった。
「仁すごいじゃん。お嫁に行けるね!」
と冗談で言うと、仁は嫌な顔をして
「女扱いするなっ!!」
と怒った。ごめんごめん、とみのるが必死に謝っていると仁は、笑って
「冗談に決まってんじゃん!」
と言った。こんなやり取りが親しくなった証なんかじゃないかとみのるの頬が今までになく緩んでしまい、仁に大丈夫?と言われたのも嬉しくて仕方がなかった。ニタニタ顔のまま、みのるは
「今日、泊まってく?」
と仁に聞いた。その数秒後みのるは、思春期真っ只中の男子にあまりにも軽率なことを言ってしまったことを後悔する。
(嫌われた……。絶対変態だと思われた!)
今にも逃げ出したい気持ちでみのるは、仁の顔を見た。仁は、頭の上にはてなマークが出ていそうなキョトン顔で、えっ、いいの?と言った。意外な答えにみのるは、少々の照れと壮大な喜びで言葉が出なかった。コクコクと頷くみのるに仁は、
「じゃあお言葉に甘えて。」
と言い、イタズラっぽく笑った。
***
夜十二時を回った頃だった。特にすることもなく、電波の飛んでいない研究所でスマホが出来るわけでもないので、二人は十時に布団に入った。中学生にしては早い気がする就寝時間だが、話し込み過ぎた疲れで二人は睡眠欲に駆られている。しかし、いざ寝るとなるとなぜか眠れなくなってしまう。相当疲れの溜まった目を擦りながら、みのるはベッドの中で転がっていた。ベッドの下の布団でいびきを掻いている仁の寝顔を見て、くすっと笑うと目を瞑った。
(今日はいろんな事があったなー。いつもより楽しかったかも──)
そんなことを考えているとみのるは、いつの間にか寝てしまっていた。
「みのるのハンバーグすごい美味かった!」
泡の付いた顔を、ニカッと光らせる仁に、みのるの頬も緩んでしまう。今は、夕食の片付けをしている最中だ。
(同い年とは思えないくらい幼く見える……。)
みのるは、少々子供っぽい仁の顔を見ながらうーん、と唸る。けど、その顔は見れば見るほど男の子で、今男の子と二人なんだ。なんて考えてしまう。そんなみのるをよそに、仁は鼻歌を歌いながらお皿を綺麗に洗っていく。その手際の良さは、主婦と言ってもいいくらいだった。
「仁すごいじゃん。お嫁に行けるね!」
と冗談で言うと、仁は嫌な顔をして
「女扱いするなっ!!」
と怒った。ごめんごめん、とみのるが必死に謝っていると仁は、笑って
「冗談に決まってんじゃん!」
と言った。こんなやり取りが親しくなった証なんかじゃないかとみのるの頬が今までになく緩んでしまい、仁に大丈夫?と言われたのも嬉しくて仕方がなかった。ニタニタ顔のまま、みのるは
「今日、泊まってく?」
と仁に聞いた。その数秒後みのるは、思春期真っ只中の男子にあまりにも軽率なことを言ってしまったことを後悔する。
(嫌われた……。絶対変態だと思われた!)
今にも逃げ出したい気持ちでみのるは、仁の顔を見た。仁は、頭の上にはてなマークが出ていそうなキョトン顔で、えっ、いいの?と言った。意外な答えにみのるは、少々の照れと壮大な喜びで言葉が出なかった。コクコクと頷くみのるに仁は、
「じゃあお言葉に甘えて。」
と言い、イタズラっぽく笑った。
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夜十二時を回った頃だった。特にすることもなく、電波の飛んでいない研究所でスマホが出来るわけでもないので、二人は十時に布団に入った。中学生にしては早い気がする就寝時間だが、話し込み過ぎた疲れで二人は睡眠欲に駆られている。しかし、いざ寝るとなるとなぜか眠れなくなってしまう。相当疲れの溜まった目を擦りながら、みのるはベッドの中で転がっていた。ベッドの下の布団でいびきを掻いている仁の寝顔を見て、くすっと笑うと目を瞑った。
(今日はいろんな事があったなー。いつもより楽しかったかも──)
そんなことを考えているとみのるは、いつの間にか寝てしまっていた。
