國比呂少年怪異譚・第二夜

意味が全くわからんまま、2日後に俺とAは、例の國比呂と3人である場所へ向かった。

Bは、前日に既に連れていかれたらしい。

ちょっと遠いのかな……ぐらいだと思ってたが、町どころか県さえ違う。

新幹線で数時間かけて、更に駅から車で数時間。

絵に書いたような深い山奥の村まで連れてかれた。

その村のまた更に外れの方、ある屋敷に俺達は案内された。

でかくて古いお屋敷で、離れや蔵なんかもある凄い立派なもんだった。

國比呂が呼び鈴を鳴らすと、おっさんと女の子が俺達を出迎えた。

おっさんの方は、その筋みたいなガラ悪い感じでスーツ姿。

女の子は、俺達より少し年上ぐらいで、白装束に赤い袴。

いわゆる巫女さんの姿だった。

挨拶では、どうやら巫女さんの伯父らしいおっさんは、普通によくある名字を名乗ったんだが、巫女さんは『あおいかんじょ』とかいう、よくわからない名を名乗ってた。

名乗るといっても、一般的な認識とは全く違うものらしい。

よくわからんが要するに、彼女の家の素性は一切知る事が出来ないって事みたい。

実際俺達は、その家や彼女達について何も知らないけど、とりあえずここでは分かり易く『葵』って書く。