國比呂少年怪異譚・第二夜

とても会話になるような雰囲気じゃなく、一旦電話を切って俺はBの家へ向かった。

同じ電話を受けたらしくAも来ていて、2人でBのお母さんに話を聞いた。

話によると、Bは昨夜家に帰ってから、急に両手両足が痛いと叫び出した。

痛くて動かせないという事なのか、両手両足をピンと伸ばした状態で倒れ、その体勢で痛い痛いとのたうち回ったらしい。

お母さんが何とか対応しようとするも、叫ぶばかりで意味がわからない。

必死で部屋までは運べたが、ずっとそれが続いてるので、俺達はどうなのかと思い電話してきたという事だった。

話を聞いてすぐBの部屋へ向かうと、階段からでも叫んでいるのが聞こえた。

「いてぇいてぇよぉ!」

そう繰り返している。

部屋に入ると、やはり手足はピンと伸びたまま、のたうち回っていた。

「おい!どうした!」

「しっかりしろ!どうしたんだよ!」

俺達が呼び掛けても、叫ぶだけで目線すら合わせない。

どうなってんだ……俺とAは何が何だかさっぱりわからなかった。

一度お母さんのとこに戻ると、さっきとは打って変わって静かな口調で訊かれた。

「あそこで何をしたのか話してちょうだい。それで全部わかるの。昨夜あそこで何をしたの?」