國比呂少年怪異譚・第二夜

そのまま俺達は車に乗せられ、既に3時を回っていたにも関わらず、行事の時とかに使われる集会所に連れてかれた。

中に入ると、ウチは母親と姉貴が、Aは親父、Bはお母さんが来ていた。

Bのお母さんはともかく、碌に会話した事すらなかったウチの母親まで泣いてて、Aもこの時の親父の表情は、普段見た事ないようなもんだったらしい。

「みんな無事だったんだね……!よかった……!」

Bのお母さんとは違い、俺は母親に殴られAも親父に殴られた。

だが、今まで聞いた事ない温かい言葉をかけられた。

しばらくそれぞれが家族と接したところで、Bのお母さんが話した。

「ごめんなさい。今回の事はうちの主人、ひいては私の責任です。本当に申し訳ありませんでした……!…本当に……」

何度も頭を下げた。

よその家とはいえ、子供の前で親がそんな姿を晒しているのは、やっぱり嫌な気分だった。

「もういいだろう奥さん。こうしてみんな無事だったんだから」

「そうよ。貴女のせいじゃない」