國比呂少年怪異譚・第二夜

その時。

チリリン!チリンチリン!

凄まじい大音量で鈴の音が鳴り響き、柵が揺れ出した。

何だ……?

どこからだ……?

俺とBはパニック状態になりながらも、周囲を確認した。

入り口とは逆、山へ向かう方角から鳴り響き、近づいているのか音と柵の揺れがどんどん激しくなってくる。

「やばいやばい!」

「まだかよ!早くしろ!」

俺達の言葉が余計にAを混乱させていたのはわかってたが、急かさない訳にはいかなかった。

Aは無我夢中に必死で柵を攀じ登った。