國比呂少年怪異譚・第二夜

「お前の親父が言ってたの、多分これの事だろ」

「暴れるとか無理。明らかにやばいだろ」

だが、Bは強気な姿勢を崩さなかった。

「別に悪いもんとは限らねえだろ。とりあえずあの箱見てみようぜ!宝でも入ってっかもな」

Bは縄を潜って六角形の中に入り、箱に近づいていった。

俺とAは、箱よりもBが何をしでかすかが不安だったが、とりあえずBに続いた。

野晒しで雨とかにやられたせいか、箱は錆だらけだった。

上部は蓋になってて、網目で中が見える。

だが、蓋の下にまた板が敷かれていて結局見れない。

更に箱には、チョークか何かで凄いのが書いてあった。

多分家紋?的な意味合いのものだと思うんだが、前後左右それぞれの面に、幾つも紋所みたいなのが書き込まれてて、しかも全部違う奴。

ダブってるのは1個もなかった。

俺とAは極力触らないようにし、構わず触るBにも、乱暴にはしないよう注意させながら箱を調べてみた。

どうやら地面に底を直接固定してあるらしく、大して重さは感じないのに持ち上がらなかった。

中身をどうやって見るのかと隅々までチェックすると、後ろの面だけ外れるようになってるのに気付いた。