國比呂少年怪異譚・第二夜

「霊だか何だか知らねえけどよ、お前の言う通りだとしたら、そいつはこの柵から出られねえって事だろ?そんな奴大した事ねえよ」

そう言って奧へ進んでいった。

柵を越えてから30分歩き、うっすらと反対側の柵が見え始めたところで、不思議なものを見つけた。

特定の6本の木に注連縄が張られ、その6本の木を6本の縄で括り、六角形の空間が作られていた。

柵にかかってるのとは別の、正式なものっぽい紙垂もかけられてた。

そして、その中央に賽銭箱みたいなのがポツンと置いてあった。

目にした瞬間は、3人とも言葉が出なかった。

特に俺とAは、マジでやばい事になってきたと焦ってさえいた。

バカな俺達でも、注連縄が通常どんな場で何の為に用いられてるものか、何となくは知ってる。

そういう意味でも、ここを立入禁止にしているのは、間違いなく目の前のこの光景の為だ。

俺達はとうとう、来るとこまで来てしまった訳だ。