國比呂少年怪異譚・第二夜

柵の異常な様子に怯んでいた俺とAを怒鳴り、Bは持ってきた道具あれこれで柵をぶち壊し始めた。

破壊音よりも、鳴り響く無数の鈴の音が凄かった。

しかし、ここまでとは想像してなかった為、持参した道具じゃ貧弱すぎた。

というか、不自然なほどに頑丈だったんだ。

特殊な素材でも使ってんのかってぐらい、びくともしなかった。

結局攀じ登るしかなかったんだが、綱のお陰で上るのは割と簡単だった。

だが柵を越えた途端、激しい違和感を覚えた。

閉塞感と言うのかな、檻に閉じ込められたような息苦しさを感じた。

AとBも同じだったみたいで、踏み出すのを躊躇したんだが、柵を越えてしまったからにはもう行くしかなかった。

先へ進むべく歩き出してすぐ、3人とも気付いた。

ずっと付き纏ってた音が、柵を越えてからパッタリ聞こえなくなった事に。