國比呂少年怪異譚・第二夜

もうできる事は、仏像に祈る事だけだった。

必死に拝んで、祈って、震えながら目をギュッと閉じて…。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっ放しのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。

画面隅に表示される時間は、確か7時13分になっていた。

ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。

どうやら眠ってしまったか、気を失うかしたらしい。

盛り塩は更に黒く変色していた。

念の為に自分のスマホを見たところ、同じ時刻だったので、恐る恐るドアを開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんと須磨子さんがいた。

ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。