國比呂少年怪異譚・第二夜

ケイちゃんは衝撃だったという。

生身でない、声帯を持たないとは信じられないほど、声はリアルだったらしい。

そしてケイちゃんが倒れたのは、霊的比喩的に『血染めの惨殺現場』を見た為。

その霊達がどうなったのか、という僕の質問には、兄さんもケイちゃんも答えてくれなかった。

僕も考えたくありません。

Bのアレは、神様をずっと悪質に性質悪くしたような存在だと思っていた。

あの井戸の中の『何か』を追い払えるほどの存在。

それを、どうにかできるものが、まさか自分の身内の『中』にいるなんて…。