それから更に時間が過ぎ、中から全く音がしなくなって、やっと男は立ち上がり、ドアを開けた。
……中は、出た時と全く変わりなかった。
壊れたものも動かされたものもなく、ただ兄さんが部屋の真ん中で大の字になって寝てるだけ。
あの破壊音を立てたと推測できるものの痕跡1つなく。
そして部屋の隅に蹲って震えていたBに、男が駆け寄った。
「おい、B。俺、わかるか?」
「あ……!」
目が焦点を結ぶと、Bは取り乱した様子で、しかし初対面の時より遥かにまともな様子で男に掴みかかった。
「化け物がいたの!本当よ、私に化け物が、襲い掛かってきて私を殺して…っ」
「……ほいほい」
幾らか安心した様子で、男がポンポンとBの肩を叩いて宥めた。
その時、男の横に居たケイちゃんがフラリと傾いた。
慌てて受け止めた男が、ケイちゃんに言う。
「あ、ごめん。リビングに行ってて。ココは辛いでしょ」
……中は、出た時と全く変わりなかった。
壊れたものも動かされたものもなく、ただ兄さんが部屋の真ん中で大の字になって寝てるだけ。
あの破壊音を立てたと推測できるものの痕跡1つなく。
そして部屋の隅に蹲って震えていたBに、男が駆け寄った。
「おい、B。俺、わかるか?」
「あ……!」
目が焦点を結ぶと、Bは取り乱した様子で、しかし初対面の時より遥かにまともな様子で男に掴みかかった。
「化け物がいたの!本当よ、私に化け物が、襲い掛かってきて私を殺して…っ」
「……ほいほい」
幾らか安心した様子で、男がポンポンとBの肩を叩いて宥めた。
その時、男の横に居たケイちゃんがフラリと傾いた。
慌てて受け止めた男が、ケイちゃんに言う。
「あ、ごめん。リビングに行ってて。ココは辛いでしょ」


