國比呂少年怪異譚・第二夜

ある日、私は気が付くと外にいました。

ちゃんと服を着ていたし、懐かしいような風景だったので、何だかすごく安心しました。

夢だと思っていましたが、人がこっちへやって来て何か訊いてきました。

私の方へ寄ってきて、「大丈夫か」と聞きました。

その時、私は乗っ取られた状態だったので、すごく暴れました。

心の中では嬉しかったのですが、私の体を操っている『モノ』がすごく抵抗したのです。

結局、何人かで取り押さえられて、そのまま病院へ運ばれました。

警察の人や医者の先生に色々質問されましたが、私は話す事が出来ませんでした。

それどころか、ちょっと気を抜くと暴れたくなってしまうので、必死でそれを押さえていました。

ただ、体が別の物になっている感じは無くなっていました。

やがてお母さんが会いに来てくれましたが、その時はもの凄く嬉しくてやっと涙が出ました。

操られている感覚がスーッと弱くなりました。