國比呂少年怪異譚・第二夜

一番イヤだったのは眠る事でした。

寝る時には必ず、ヒサユキと呼ばれている男が私の横へピッタリと身を寄せてきて、最初はそれが気味が悪くてなかなか眠れなかったのですが、やがて眠ってしまいます。

すると夢の中で何か得体の知れない影のような形のないものが、私の体を乗っ取るのです。

それで外を出歩く夢を見ます。

夢の中でも私は裸で、それがすごく恥ずかしいのですが、体は言う事を聞きません。

最初は露出狂の欲求があるのかと落ち込んだりしたのですが、毎日の事ですし、ずっとイヤだと思っていたので、多分違うんだと思うように、操られてさせられているんだと考えるようになりました。

夢の中の私は悪い事をしました。

動物を殺したり、人の家に物を投げ込んだり、魚を盗んで撒き散らしたり。

一度、道で犬を殺して死体に顔を突っ込む夢を見て、その時はあまりの事に夢の中で意識が飛びました。

気が付くと朝で、辺りが何となく生臭い臭いがするような気がして、その場で吐きました。

顔を洗いに行くと口に血が付いていました。

夢が本当になったのかと真剣に怯えましたが、確認はできません。

それからも似たような事が何度かありましたが、同じ事です。

私には確認のしようがありませんでした。