國比呂少年怪異譚・第二夜

動かしたい時に、手を掴んで引っ張るような事はあったのですが、普段は体に触れる事もありませんでした。

どちらかといえば、それを避けていたような感じでした。

食事以外の時間は、ひたすらボーッとして過ごしていました。

新聞もないし、テレビもないので、家の事や友達の事なんかを考えて過ごしていました。

最初のうちは、よく泣いていたのですが、いつのまにかあまり涙が出なくなりました。

気持ちは辛かったのですが、途中から他人事のように思えてきたのです。

正直なところ、普段何をしていたのかは殆ど覚えていません。