「あきらめて、ここはいいところよ。」 すぐそばで声がした。 「いや!」 叫ぶと同時に戸へ走る。がたがたと戸を揺すっても開かない。指で引っ掻いて御札を剥がそうとするが、爪が割れ血が流れるだけ。 「無駄よ。その御札は剥がれない。」 声が言う。 「だってその御札は夢喰いが張ったものだから。誰も開かずの教室に入れないように夢喰いがはった御札だから………。」 あなたの手が止まる。