「どこへ?」 ーえ? あなたは声のした方を見つめる。 ぼんやりと黒い固まりが見える。 「どこへって家に決まってるじゃない!」 あなたは声がふるえないように気を付けていった。 かすかな笑い声の後明るい声が返ってきた。 「それは無理。だってここは開かずの教室。夢喰いが封印された開かずの教室。ーでることは……できない。」 「……………」 声がでない。ろうそくを持つとジリジリと壁の方へ後ずさる。手探りで通気用の小窓を探す。 しかし手に触るのは、木の壁の感触だけ。 小窓は消えていた。