キミだけに届けたいもの






「近くにいる関係って、例えば……?」



本当に意味がわからなかった私は続けて質問した。



「僕、それが友達でいいと思うか聞いたんですけど」





な、なんか怖い……



怖いよ……




さっきと雰囲気が、声の調子が違いすぎる……




怖くて黙っていると、原代くんが口を開いて言った。



「……友達でいいと思いますか?それだけ聞いてんですけど」




ひいいっ!


後輩?


この子後輩??



怖いよ、顔が強ばってるよ……!


怖すぎて私は何も考えずに答えてしまった。


「と、友達で、いいんじゃない、デスカネ……?」



あげく、敬語になってしまった……




「そう、ですか」








…………ん?




「あの、原代くんの大切なお話って……?」





大切なお話がまさかこれなのかと思い、恐る恐る聞いてみる。









…………だが、





「僕と友達になって、くれません?」