キミだけに届けたいもの







カレーを美味しく食べ終わり、

「ごちそうさまでしたぁ~」

食器を片付ける。

「はら……優風くん、!美味しかったよ」

あぶないあぶない!

また原代くんって言いそうになっちゃったよ!

「はら?」

何でそこに反応するの!?


「ゆ、優風くんだよ!!」

「うん、知ってる」

「……美味しかったです。ごちそうさまでした」

「うん」


素っっっっっ気ない!!


本当に美味しかったのに……


「……ありがと」



「え!」


「美味しく食べてくれて」



そうそう!その反応だよ!


「うん!美味しかったよ!!」


優風くん、私の食べる分もつくってくれてありがとう。


感謝でいっぱいだよ



「……先、シャワー行く?」


優風くんが言った。

「いやいや!優風くんが先だよ!」

「やだ」


な、なんで!

聞いたの優風くんだよね!?

「いや、やだって言われても…ここは、優風くんの家だから、主様がおさきで…」


「ああ、そーだね」


え!

何か、初めてわかってもらえた気がする!

「主様のいる家だもんね」


……!?

そ、そこ??

そこに反応したんですか!?


もう、そのセリフ嫌な予感…しかしない


「そう、デスネ……」


私、地雷踏んじゃったよ…


「まあ、主様がどーだとか関係無しに、俺の言うこと聞くって言ったの良兎ちゃんだもんね」


「……」


そ、そうですけど!?!?

これから私、どーなるんですか!?

心の中は文句の嵐。

心の中だよ?

口にしたら殺されちゃう……