キミだけに届けたいもの






「うん」


「トマル、って?」


「この状況でわかりませんか?」


「え、ごめん、私理解力、」


「ああ、ないね。ちゃんと言ってるけど?今日、僕の家にお泊まりしますかー?」


「……は、はい??」


「何でちゃんと言ってんのにわかんないの?」


「!!ご、ごめんなさい!」


またこれかよ……

謝られてもこっちが困る。

態度が悪いことは、

わかってるけど。


「はぁ、まあいいや。俺良兎先輩のお母さんに連絡するから。」


「え?良兎、先輩?」




……あ、やば


「……どーでもいいから、連絡してくる」






くそ、


俺の方が、バカじゃん……




まあ、そのうち言おうとしてたから



いいか。