「あ、良兎。私バイト行くから帰るね」
そう言いながら鞄の中に教材を詰め込む。
「え!もうそんな時間!?」
はやいな~
友達とお話してるとあっという間に時間って過ぎちゃうよね
「うん、じゃまた明日」
「うん!じゃあね」
外は夕日が照らされて綺麗だ。
教室には私1人。
あ、原代くんもう来る時間かな。
そう思い、私も鞄に教材を詰め込む。
忘れ物ないね、よしっ
立ち上がり、廊下に出る。
「……」
誰もいない。
「……です。お願いします!」
ん?
話し声?
誰か話してるのかな?
声のする方に行ってみると、
あ……っ
