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「やっぱりね」
「…鋭いね、悠香」
「普通におかしいでしょ、高一にもなってあんなやつ」
今現在、原代くんの猫かぶりについて悠香と話しています。
「素でいるときは俺?ははっ」
最近、なんだかんだで悠香とは原代くんの話で持ちきりだ。
私が、いろいろあってなんだけど……
あれから一週間はたった。
原代くんが私を送ってくれてから。
その日から毎日一緒に帰ってるけど、
私の意識?がちょっと変わって。
前ほど、といっても一週間前だけど、
原代くんが怖い人だとあまり思わなくなった。
私の意識っていうのはそれくらいで。
それと、私は原代くんのことを知らなすぎたので
いろいろ教えてもらいました。
なんか、私のことはやっぱり知らないと言って全く話してくれないのに
自分のことは結構教えてくれたんだよね
原代くんは1年A組で、
成績は毎回ほぼトップ。
運動能力も高くてスポーツは、特に球技は全般できるらしい。
そして、小学、中学校もだけど、告白の回数が絶えないらしい。
これ全部原代くんが自分で言ってたことだから、
自分のことを話して、
それが自慢になっちゃうほどすごいと
本当に羨ましいと思った。
性格以外は完璧じゃないか!
って思ったけど、本人には絶対言えません。
