* * * * *



それは今朝の出来事。



いつものように昇降口でローファーから上履きに履き替えていた、が。



『ん?紙?』




下駄箱の中に二つ折にされている1枚のメモ紙が。


なんだろ?と思い、紙をそっと開いてみた。



すると、紙にはこんなことが書いてあった。









・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


勅 良兎(みことの らう)先輩へ



いきなり手紙など書いて申し訳ありません。

今日の昼休み、2階の空き教室に来てください。

大切なお話があります。



原代優風(はらしろ ゆう)


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『大切なお話??』






教室に入るなり、



『おはよ、良兎』



『おはよ~。ねえねえ悠香、下駄箱の中にね、コレ入ってたんだけど』



すぐにその紙を悠香に見せた。



『何これ?手紙?てか、先輩って言ってるからこの子後輩??』



『らしいね』



『大切なお話か。良兎、多分これ告白だから。年下の男の子だからって油断しないでよ?』



『えっ?この子、女の子じゃないの?』




『は?だって優風だよ?男の子でしょ?名前に“風”がある感じとか。』



『そうかな?“ゆう”だから女の子かと。』



『まあ、どっちにしろ知らない子ね。』



『うん……』




大切なお話ってなんだろう?