「あ、えっと、原代くんおはよう…」



今は一時限目の休み時間なので朝のあいさつをする。



昨日は雰囲気悪くしたまま帰っちゃったから、なんか


気まずい……



「おはようございます勅先輩」



……やっぱり、原代くん普通だ。


少しホッとしつつ、


あ、猫かぶり原代くんだ

と思う。


「う、うん。それで、どーしたの……?」



すると、「はあ?」とは言ってないけど表情ががらりと変わった。


「約束も覚えてないの」


私に聞こえるだけの声で言った原代くん。


「ご、ごめんなさい」


やっぱり原代くんの一言に対してついつい謝ってしまう。


「休み時間一緒にいるのは大変だから、」



「え?」



「……お昼、一緒に食べたい」



え、お昼?


一緒に食べるだけでいいの?




“食べたい”


って、ため口なのに可愛いと思ってしまった…

まあ、もちろん


「うん、じゃあお昼一緒に食べマショウカ」


すると、

「ありがとうございます!」


そう言ってニコッと爽やかスマイルを見せた原代くん。


キュン、



怖いことに変わりはないけど、整いすぎた顔でニコッなんて、キュンキュンしない女の子はいないよね


「それじゃ、今日からお昼一緒、ね」



それだけ言うと教室に戻って行った。


そのとき、