……原代くんと友達以上になるために、原代くんの“特別”という変な関係になった翌日。


相変わらず原代くんの考えてることは想像もできないくらいわかんないけど……


変な関係になったことは昨日の放課後、悠香に話した。



悠香は『ホントにただ友達になりたいだけなんじゃない?』なんて言ってるけど……



もう“友達以上”になりたいって言ってたよ原代くんは!!!!!




絶対、何かあるよね、


知らないって言ってたけど……




「良兎、」


昨日のことをぼんやり考えていると悠香に呼ばれた。



「ん?何~?」



「あれ、あの後輩くんじゃないの?」



悠香が教室の出入口を指して言った。



「えっ!」


ガタッ!



後輩くんという単語に反応して


おもいきり椅子を引いて立ったことで椅子が倒れた。



「ちょ、良兎?」


その行動に悠香も驚いてるようだ。


あの後輩くんって言えば原代くんしかいないよね。


そう思い出入口の方を見てみるとにこやかにこちらを見ている、原代くん。


あ、昨日はちょっと悪いことしたと思ってたけど、

原代くんは普通、なのかな?

そう思い、

「い、行ってくるね」


それだけ言って原代くんの所まで行った。