キミだけに届けたいもの







もう、従うしかなさそうだな……



だって怖いもん





「……言うこと、何、聞けばいいの、?」



何を言われるのか怖くなり、思わず目を瞑る。




「……まずは、俺の、特別になって」




“まずは”



まずは。

そうだよね。

……一つなわけないよね、お願い。



って、トクベツ?



「特別?それってどういう…?」



「空いた時間はずっと一緒にいてくれればいい」




な、なにそれ!



自分勝手にも程があるんじゃ……!



まあ、怖いので、承諾しますけど…





空いた時間って、やっぱり休み時間とか?



でも、学年一個下だよね?




大変じゃないかな、空いた時間に会うって…







ていうか、原代くんは何でただの友達がいやなんだろう。




あと、やっぱり気になるのは



私のことを知ってる、素振りをみせること。