「なあ、栞にとって俺はなに?」


「栞はさ、なにが不安?」


君の心じゃないから不安要素はすべてはわからないけど。
でも、少しはわかりたい。



栞は、涙を流しながら俺に想いを伝える。




「医者でいれる自信がない」



それは、俺や宗大が思っていたこと。

医者で続けていくことができるのか。



本人も薄々は気づいてるみたいで。
でも俺は、何も言えない。


あくまで決めるのは栞だから。